「SDカード(SDメモリーカード)」について、調べてみました。
普段から使っているけど、その違いについて詳しく知らないと思って……。
SDカードの種類
SDカードの違いでわかりやすいのは、いわゆるSDカードとmicroSDカード。
上の写真なら、右側の大きいのがSDカード、左側の小さいのがmicroSDカード。
miniSDカードもありますが、持っていませんし、使う予定もないのでスルーします。
写真のSDカードは並行輸入品なので、パッケージに日本語の表記はありません。
簡体字で日本産だと書いていますが……。
並行輸入品については、下記リンク先にて。
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並行輸入品とは|安い理由と正規品との違い
ポイント 並行輸入品≠偽物 日本より定価が安い国で仕入れれば、国内定価を下回れる 海外向けの商品なので、説明書が日本語じゃないことも 正規代理店のようなアフターサービスが受けられない場合がある 並行輸 ...
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カードの大きさが違うので、差し込む機器も変わります。
写真のパッケージを見ての通り、大きいカードはカメラ、小さいカードはスマホといった具合。
Nintendo Switch だと、UHS-I対応のmicroSDカードになるようですね。
UHS-IIは非対応。
UHS-I(Ultra High Speed Phase I)対応
読み込み速度 60~95MB/秒(読み込み速度が速いほど、Nintendo Switchをより快適に遊んでいただけます)
※UHS-II(Ultra High Speed Phase II)規格には対応しておりません。microSDカード自体は使用できますが、UHS-II規格の読み込み速度でご使用いただくことはできません。
引用元:microSDカードについて|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo
ノートパソコンでは、SDカードに合ったサイズの挿入口があるので、そこに差し込んでデータにアクセスします。
カードのスロットがない場合はカードリーダーを購入し、取り付けることになるでしょう。
microSDカードのデータにアクセスしたい場合は、microSDカードをSDカード変換アダプターに入れてから、パソコンに差し込めばOK。
SDカード変換アダプターというのは、上の写真でクリアケースに入っているもの。
microSDカードを購入すると、オマケで付いてくることが少なくないですね。
ちなみに、「SD」のロゴは、SDアソシエーションのもの。
SDアソシエーションは、メモリカード規格を策定する団体。
2000年1月に、パナソニック株式会社、サンディスク株式会社、東芝株式会社により設立されました。
東芝のこの分野は、東芝メモリになり、今はキオクシア(KIOXIA)に。
SD Association was formed in January 2000 by Panasonic Corporation, SanDisk Corporation, and Toshiba Corporation.
引用元:よくあるご質問 | SD Association
性能
写真のmicroSDカードは、「夏黎@」というショップで購入したオリジナル・ブランド。
microSDの表記のほかに「HC」「32GB」「10」といった文字が見えます。
「10」はスピードクラスを示し、商品ページでは「CLASS 10」と表記されているはず。
CLASSの数字が高くなるほど転送速度が速くなりますが、CLASS 10 以外見ないかも。
「CLASS」ではなく、「UHS(Ultra High Speed)」で表記される場合もあります。
速度比較表で「CLASS 10」と並んでいるのは「UHSスピードクラス1」で、最低転送速度で10MB/s。「UHSスピードクラス3」になると、最低転送速度が30MB/s。
常に動画を書込む必要のあるビデオの場合、カードに一定レベル以上の転送速度がないときちんとデータが書込めません。
ご使用の機器が必要としているスピードクラスを確認してカードを選びましょう。フルHD動画を撮るなら「CLASS 10」もしくは「UHSスピードクラス1」以上、4K動画撮影では「UHSスピードクラス3」の製品を選ぶと快適です。
引用元:SDカードの選び方|ビックカメラ
「HC(High Capacity)」は、容量に関する規格です。
「32GB」は、容量そのもの。
ポイント
無印:128MBから2GBまで
HC:4GBから32GBまで
XC:64GBから2TBまで
それぞれファイルシステムが違い、下位互換が無かったりします。
例えば、古いスマホでは SDXCが認識されないようなこと。あるいは、認識しても動作の保証対象外。
どこまで対応しているかは、スマホやカメラの商品ページに、「SDカード:microSD 最大32GB」といった感じで書かれているはず。
測定結果と販売ショップの評判
「SDカードには偽物も出回っていて、128GBの商品なのに実際の容量は16GBしかない」みたいな話を目にしたことがあります。
「1KB=1000B」で計算するか、「1KB=1024B」といった違いもありますが、管理領域に割く容量もあるので、使える領域は記載された容量より10%前後少なくなります。
パソコンのHDDやUSBメモリ、デジカメのSDカード等にはファイルやフォルダの名前、属性、データを保存している場所を記録する管理領域と実際にデータが書き込まれているデータ領域に分かれています。
引用元:データの削除・フォーマットについて|データ復旧
とはいえ、「128GBの商品なのに実際の容量は16GBしかない」のは問題。
偽物疑惑があると、「安かろう悪かろう」と思うのが人の情。
なので、実際に「安いSDカード」を購入し、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」を使って測定してみました。
まず、測定するにあたって使用したパソコンの速度から。
「Cドライブ」で、「1GiB(ギビバイト。2の30乗バイト)」のデータを測定。
「Read(読み込み速度)」と「Write(書き込み速度)」が出ています。
シーケンシャルリード/ライト、ランダムリード/ライトの説明は省略。
数値が高ければ、速いということ。
続いて、当ページの最初に載せた「キオクシア(KIOXIA)」の数値。
開封後、フォーマットしてチェックしています。
左がmicroSDカード(599円)、右がSDカード(880円)です。
容量が32GBの並行輸入品で、規格はUHS-I。
購入サイトはAmazonで、ショップ名は「jnhショップ(嘉年華株式会社)」でした。
ストア評価は下記の通り。
続いて、「風見鶏」で購入した海外リテールの16GBのmicroSDカード(1,388円)と、「サンワダイレクト」で購入した64GBのSDカード(1,380円)です。
左がSONYのmicroSDカード、右がTranscendのSDカード。
このmicroSDカードは、ドライブレコーダー用として使っていたもの。
SDカードは、デジカメ用として使っていたもの。
容量が違うので微妙な比較ですが、どちらも規格はUHS-Iです。
続いて、「サンディスク(SanDisk)」のmicroSDカードです。
左は、「SPD楽天市場店」で購入した海外パッケージのmicroSDカード(1,520円)、右は「夏黎@」で購入した海外パッケージのmicroSDカード(1,525円)です。
どちらも、128GBでUHS-I対応。
最後に、パッケージなしのバルク品。
「夏黎@」で購入したオリジナル・ブランドのmicroSDカード(499円)です。
ショップの評判は下記の通り。
→「夏黎@の評判」
最後に
家電量販店に行くと、これより高い金額で販売されています。
単純に性能差があって高い場合もありますし、並行輸入品と国内正規品の差ということも……。
実店舗にもメリットはあると思いますが、コスパを考えればネット一択。
もちろん、フリマやオークションなので、変なのを掴まされないことが前提ですが……。
こんなことを書いているのは、同じ商品であっても実店舗の方が二千円近く高かったから。
その商品はSDカードではなく、シェーバーの替え刃ですけどね。
実店舗は、人件費と店舗維持費をカバーしないといけない分、あまり安くは できないのかもしれません。