「バイセル」で働いてる人と話す機会があったので、そこで訊いたことと、後で気になって調べたことを書いてみました。
バイセルでは、ブランド品、着物、切手、貴金属、宝石、家電などを買い取っていますが、訊いたのはブランド品だけです。
※ 全国展開している会社なので、住んでいる地域が対象外という人は少ないはず。
ブランド品の買取金額の目安
ブランド品の買取金額について訊いたら、国内定価の約6割が目安と聞きました。
国内定価と書いたのは、国外では定価が違うからです。詳しくは、下記リンク先にて。
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並行輸入品とは|安い理由と正規品との違い
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もちろん、この約6割という数字は、あくまで目安に過ぎないでしょう。
ブランド品の状態、付属物、人気や希少性によって、その買取金額が変わるのは、想像に難くありません。
極端な話、仕入れても売れそうにない不人気ブランド、もしくは安めのローブランドなどは、買取不可となっているでしょう。
先の約6割は、上の写真にあるようなエルメス、ルイ・ヴィトン、プラダ、シャネルなどのバッグが、どれくらいで買い取られているか訊いた際のもの。
なので、不人気ブランドは、その限りではありません。
※ 写真に「BUYSELL」のウォーターマークが入っているのは、バイセルから素材として提供された写真だからです。
コーチの話
以下は、バイセルではなく、他店の例になります。
不人気とまではいかないまでも、本物でも買取を断られるケースがあります。
例えば、直営のアウトレット店があるコーチなど……。
実際、質屋のサイトをチェックして回った際、コーチが買取不可になっているケースを幾つか見かけました。
元の定価が安いと、売値も安くなるので、買値と売値に差を付けづらい。
品物Aの定価が100万円として、買値が60万円なら、70万円で売ったら10万円の利益。
品物Bの定価が10万円として、買値が6万円なら、7万円で売ったら1万円の利益。
品物Cの定価が1万円として、買値が6千円なら、7千円で売ったら千円の利益。
同じ割合の利益でも、その差は大きいです。
にも関わらず、同じくらいのスペースが取られて、回転率も悪いなら……という発想に、なるかもしれません。在庫を置くスペースが少なく、販売地域が限られる店舗では。
逆に、仕入れた商品の提供先が豊富な会社の場合、取り扱う商品やブランドも多い気がします。
幅広くアプローチできるので、仕入れても元が取れるのでしょう。
ちなみに、上の写真はロデオドライブで購入した中古のコーチなので、バイセルとは関係ありません。コーチを例に出したので、手近にあったのを撮って使っただけ。
なお、バイセルではコーチも買取対象です。
バイセルの販売ルート
バイセルが買い取った品物は、どこに行くのか……。
その答えの一つは、通販サイトを見ればわかります。
「バイセルオンライン」というショップ名で、楽天市場やYahoo!ショッピングに出店しています。
着物は自社サイトで取り扱っているほか、ヤフオク!にも出品されています。
一般消費者には直接関係ありませんが、業者向けのオークションを開催し、そちらでも販売していると聞きました。
調べたところ、毎月23日に株式会社BuySell Technologies習志野センターで、着物オークションを開催しているようです。
2017年に、初開催したときのプレスリリースはこちら。
ということなので、中古市場にある商品の中は、バイセル経由で販売店に渡った品もあるでしょう。
「バイセル」の評判
前項で書いた通り、「バイセルオンライン」という通販サイトがあります。
楽天市場やYahoo!ショッピングに出店しているということは、そちらのレビューからバイセルの評判が確認できるということ。
下記は、各店のレビューページへのリンクです。
他に評判を調べる方法としては、「Google のクチコミ」もあります。
「バイセル」でGoogle検索すると出てくるもので、Googleマップに紐づいています。場所は、本社がある「東京都新宿区四谷4-28-8 PALTビル8F」です。
こちらに関しては、利用者じゃなくても投稿可能なので、その点は差し引いて考えた方がいいかも。
ライバル企業を蹴落とすために悪評を……なんて話は、珍しくもないので。
また、「バイセルの名を騙る不審な業者」の存在が確認されています。
バイセルでは、電話勧誘や訪問営業はしていないそうなので、そういった行為をしたと書かれている口コミに関しては、不審な業者の可能性があります。
「押し売り」ならぬ「押し買い」が増えているそうなので、アポもなしにやってきて、行商従業者証を見せずに買おうとする人だったら、お引き取り願いましょう。
それでも帰らないなら、警察に連絡を。
→ 警視庁の「行商従業者証の様式」
古物商は、その代理人、使用人その他の従業者(以下「代理人等」という。)に行商をさせるときは、当該代理人等に、国家公安委員会規則で定める様式の行商従業者証を携帯させなければならない。
古物商又はその代理人等は、行商をする場合において、取引の相手方から許可証又は前項の行商従業者証の提示を求められたときは、これを提示しなければならない。
参照元:古物営業法|e-Gov法令検索
※ 古物は、一度でも人の手に渡った物品。つまり、中古品です。その取り引きには行政の許可が必要です。売るために買うのではなく、自分で使うための購入など、対象外になる取り引きもあります。
出張買取で全国展開
正直、売りたい人の家まで行く出張買取は、移動にかかるコストが大きいので、採算が取れないのではないか……。
そんな疑問があったので、その辺も調べてみました。
で、「なるほど」と思ったのが、店舗を持たないという戦略です。
全国展開していると言っても、無店舗経営なので、それに絡むランニングコストがかからない。
店舗の維持費に比べれば、ガソリン代の方が安いでしょう。
買い取るだけなら、店舗は不要。盲点でした。
1点から査定OKという対応にしても、月に2万件以上も問い合わせがあるなら、その1点のために その場所に向かうというより、配達業者のように担当地区で寄る家が増えるくらいのものなのかも。
利用する側からしても、出張買取なら品物を運ぶ手間は無いですし、即現金化も可能なので、買取金額の連絡や承認といったやり取りがなくて助かります。
日本全国 無料で出張査定をしているので、まずは気軽に電話で問い合わせてみるのがいいかも。
電話は24時間受付中で、土日祝日もOKです。電話番号は、下記リンク先にて。
※ バイセルでは宅配買取、お持込み買取もしているので、家に来られると困る方は、そちらを検討するといいかも。ただ、売る品や地域によっては、希望する買取方法を選べないこともあります。